CHAR_01 // PROTAGONIST
黒瀬 透真
KUROSE TOMA
下層出身の高校生。喧嘩、ストリートの武器バトル、危険なメモリー稼ぎ——綺麗には生きてこなかった。それでも、親友の死だけは商品にできなかった。
「これだけは、売れない」
悲劇すら、ありふれた商品。
殺された親友。
誰もが狙う、脳データ化技術。
そのすべてを記録した——
存在してはいけないメモリー。
STORY_01 // LOGLINE
感情が売買される未来都市で、親友の死を記録した「売れば大金になるが、売れば殺される」メモリーを抱えた少年が、スマホに残った親友の人格データとともに世界の裏側を追う。
STORY_02 // EPISODE.01
下層で高校生活を送りながらメモリー稼ぎをする透真と奏多。ある夜、二人は殺し屋・灰渡に遭遇する。灰渡は奏多の喉に武器の高さを合わせ——「この高さかな?」——次の瞬間、消えたような速度で奏多の喉元を切り抜けた。
倒れる奏多。動けない透真。その刹那、奏多の右腕の青い包帯が発光し、青いエネルギー波が透真を茂みへ吹き飛ばす。
TARGET DATA : ERROR
PERSONAL DATA : NOT FOUND
NEURON DATA : EMPTY
INCOMING CALL — 碧生奏多
「おい、逃げろ」
「俺は、脳をデータ化することに成功した」
「頼む。世界の裏側を見つけてくれ」
死んだ親友の声から、物語が始まる。
WORLD // SYSTEM FILES
FILE_01 // EMOTE MEMORY
人の感情が強く動いた瞬間の体験——視覚、音、心拍、痛み、脳反応——が「エモートメモリー」として商品になる。売っても本人の記憶や感情は消えない。どの家庭にもある読み取り機に置けば、「本日分」として少額の金が支払われる。
FILE_02 // MEMORIA MARKET
メモリーの売買市場。合法と闇、二つの顔を持つ。重大な情景は売り手の身元が割れるリスクと隣り合わせ。この世界では悲劇はありふれていて、安い。だから金持ちは殺し屋を雇い、人工的に「希少な悲劇」を作り出して裏市場に流す。
FILE_03 // VALUE FORMULA
FILE_04 // ABILITY SYSTEM
有料の能力適性検査が存在する。系統は無数、1系統あたりの適性確率はおよそ0.1%。検査、申請、発現、維持——その全てに金がかかる。
「才能がないから弱いのではない。
才能を調べる金がないから弱い。」
FILE_05 // ██████
LIFESPAN ENERGY — ACCESS DENIED
CHARACTERS // PERSONAL DATA
CHAR_01 // PROTAGONIST
KUROSE TOMA
下層出身の高校生。喧嘩、ストリートの武器バトル、危険なメモリー稼ぎ——綺麗には生きてこなかった。それでも、親友の死だけは商品にできなかった。
「これだけは、売れない」
CHAR_02 // BEST FRIEND
AOI KANATA
透真の幼馴染。明るく、どこか不思議で、誰よりも世界の仕組みに触れていた。密かに脳のデータ化を完成させ、自分の死をトリガーに人格をスマホへ転送した。いま、彼は電波の向こうから語りかける——それが本人なのか、データなのかは、誰にも分からない。
INCOMING CALL — 碧生奏多
「頼む。世界の裏側を見つけてくれ」
CHAR_03 // KILLER
HAIWATARI HAITO
殺し屋。殺す前に、武器を相手の喉の高さへ合わせる癖がある。狙いは金ではない——雇い主が求めるのは、奏多が完成させた脳データ化技術。
物語の続報は、SNSで記録される。